淀殿(茶々)は悪女?悲劇の姫?小学生・中学生女子が夢中になれる本

淀殿(茶々)といえば、豊臣家滅亡の最後まで 徳川と敵対し、秀頼とともに 大阪城で 果てた 人物です。家康に 敵対した 人物だけに、江戸時代には 亡くなった後も「悪女」として 汚名を 着せられました。

しかし 近頃は、淀殿(茶々)を 悪女ではない、悲劇の姫として 取り上げる 物語もあり、淀殿(茶々)が 見直されています。

戦国姫シリーズ(藤咲あゆな・作/マルイノ・絵)の「茶々姫の物語」も 悪女ではなく、過酷な人生に 悩みつつも 向きあい しっかりと 生きていく 茶々の姿が 描かれています。

もっと素敵な 淀殿(茶々)に出会るかも。

動画・ゲーム好きな 我が家の 小6娘も、動画・ゲームを放っぽりだして、夢中になりました。

1.2. 「戦国姫 茶々姫の物語」/小学上級・中学から

 

もともと 本が 苦手だった娘も、面白い本との出会いで、一気に 本好きになりました。 本を 好きになる コツは、面白い!と思う本と 出会うことです。

本が 苦手だと 国語の成績が 心配です。本を年間 何十冊も 読む子たちには 絶対勝てません。どうせなら、歴史にも 興味が 広がる歴史小説なら 一石二鳥ですね。

小・中学の 女子に 人気の歴史小説。人気の理由は 4つです。
 1 悲劇的な境遇!でも負けないヒロイン、
 2 恋愛(ラブ)の要素、
 3 分かりやすい文章!
 4 イラストが かわいい!

小学校・中学校の 女子たちの 心を しっかり つかみます。

戦国姫シリーズ(藤咲あゆな・作/マルイノ・絵)も、そんな 小説です。我が家の小6娘も すっかり夢中です。


 
このシリーズでは、いろいろな戦国姫が 取り上げられ、茶々姫(淀殿)も その一人です。
 

このページのガイド(目次)

 1. 淀殿(茶々)の物語
  1.1. 淀殿(茶々)について
  1.2. 「戦国姫 茶々姫の物語」/小学上級・中学から
  1.3. 関係する戦国姫シリーズ
 2. 浅井三姉妹
  2.1. 初(常高院)
  2.2. 江(崇源院)
 3. さいごに
 

1. 淀殿(茶々)の物語

1.1. 淀殿(茶々)について

a 浅井三姉妹

茶々は、浅井長政と 信長の妹・お市 との間に 生まれた、3姉妹の一番上です。

この3姉妹は、茶々(淀殿)、初(常高院)、江(崇源院)の3人で、いずれも 時代に 翻弄され、過酷な 人生を おくります。
 

b 父・長政を失う

江が生まれた年に、5歳の茶々と 4歳の初は、父・長政を 失います。住んでいた 小谷城(浅井家)が、信長の命を受けた 木下藤吉郎(秀吉)に 落とされて、父・長政は 命を奪われます。5歳年上の兄も 捕まって 命を奪われます。

お市と 3姉妹は、織田の血を引いていることで 許され、藤吉郎(秀吉)を通じて、織田家に 保護されました。

 (参考)1.2. 「戦国姫 茶々姫の物語」/小学上級・中学から
 

c 母・お市を失う

それから10年後、本能寺の変で 信長が倒れた 翌年、15歳の茶々、14歳の初、11歳の江は、再び落城を 経験することになります。

信長の 後継者争いで 秀吉に対抗するために、お市は 柴田勝家に 嫁ぎます。もちろん 3姉妹も一緒に 越前の北ノ庄城に移りました。

ところがその翌年、柴田勝家が 秀吉に破れ、北ノ庄城も 落とされ、母・お市 と 義父・柴田勝家は 命を落とします。

3姉妹は 逃げ落ち、秀吉に保護されます。

 (参考)1.2. 「戦国姫 茶々姫の物語」/小学上級・中学から
 

d 父と母の仇・秀吉と 結婚

こうして 秀吉は、3姉妹にとって 落城の際 助けてくれた恩人では ありますが、同時に、父・長政と 母・お市の 仇です。

なんと 茶々は、自分の 家族や 人生を めちゃくちゃにされた 秀吉と 結婚して 側室になります。

果たして どんな思い だったのでしょうね。

 (参考)1.2. 「戦国姫 茶々姫の物語」/小学上級・中学から
 

1.2. 「戦国姫 茶々姫の物語」/小学上級・中学から

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カバーの表紙の絵には、過酷な人生を おくっている 人物とは思えないほど、穏やかで きれいな姿ですね。

茶々は、両親や家族の仇だった 秀吉の側室となった後、子供も産み、母としての日々を送ります。最後は、我が子の秀頼とともに、豊臣家滅亡の最後まで、家康に敵対して 命を落とします。
 

 

1.3. 関係する戦国姫シリーズ

1.3.1. 「戦国姫 濃姫の物語」

濃姫(帰蝶)は、信長の正室(奥さん)です。そのため、浅井と信長の戦も、信長の側の視点で 描かれてます。

「濃姫の物語」では、茶々の 父・浅井長政が、叔父・信長に 討たれる経緯が、反対の立場である 信長側の視点で 見ることができます。そのため 理解が より深まります。

お市が、夫・長政の 裏切りを 兄・信長に伝えたことで、間一髪で 信長が 危機を 逃れた 有名な エピソードも「濃姫の物語」に あります。

関連記事 織田信長の妻・濃姫(帰蝶)の本・小説/小学生・中学生の女子に人気
 

1.3.2. 「戦国姫 瀬名姫の物語」

茶々(淀殿)と 瀬名姫(築山殿)とが、直接関係することは ないですが、面白い共通点があります。

それは、二人とも通説では、「悪女」扱いされてきた 人物ということ。その二人の共通点は、徳川にとって都合の悪い人物であるということです。

そのため、無理やり悪女に 仕立てられた 可能性も 考えられる 人物です。

瀬名姫(築山殿)も、茶々(淀殿)のように 通説は 悪女ですが、実際は そうではなかったのかもしれません。「瀬名姫の物語」も悪女ではない 瀬名姫が描かれています。

関連記事 小6娘が好きな本「戦国姫-瀬名姫の物語」~築山殿は本当に悪女?
 

2. 浅井三姉妹

浅井長政 と お市(信長の妹)との 間に 生まれた、三姉妹です。上から、茶々(淀殿)、初、江の3人です。浅井の 城で 生活してました。

ところが、織田との戦で、浅井は 滅ぼされてしまいます。そして、父・長政をはじめ 多くの浅井の 家族を 失います。母・お市と 三姉妹は、織田の血筋ということで 保護されました。その時、茶々5歳、初4歳、江は生まれたばかりでした。

しばらくは、子育てのためか、静かにしていたのですが・・。

時が流れ、本能寺の変の後は、信長の後継者争いで 秀吉に対抗するため、お市は

2度の落城で、父・母を失ってからは、それぞれの相手先に嫁いでいきました。

2.1. 初(常高院)

京極高次の正室として京極家に嫁ぎました。嫁いだ時点では、高い身分のところだったのですが、時代の変化で

2.2. 江(崇源院)

尾張知多郡の国衆佐治一成(母は市の姉・お犬の方)と結婚します。ところが、

最終的には、徳川秀忠の妻となり、徳川3代将軍・家光を出産します。

 

さいごに

淀殿(茶々)は、織田信長の妹の子で、秀吉の側室となり、家康に 攻められて 生涯を閉じます。5歳の時の浅井家の滅亡に始まり、小さい頃から 翻弄され 続けた 人生でした。なのに、没後は 徳川の 敵ということで、悪女として 汚名を 着せられるなど、とんでもない仕打ちですね。

ここまで 悲劇に 見舞われた 歴史上の 人物って、そうはいないのでは ないでしょうかね。

 

 

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