近くのスポ少で起こった団費の使い込み事件~会長が横領で自動車購入

子供のスポ少に、親として、そして旦那は コーチとしても 何年も関わってきて、スポ少では いろんな経験を させてもらいました。

その中でも、特に驚いたのが、近くのスポ少で 起こった、保護者会長による 団費の 使い込み事件です。

団費を こっそり 横領して、ミニバン(トヨタ)を 購入していました。

 

クルマが買えるほどの金額の使い込み?

団費だけじゃなく、遠征のための 費用とか、ユニホームのために 団員から集めた お金、さらには、自治体からの 補助金からも 着服して 使い込んでいたのでした。

でも、それだけの金額を 着服したら、普通は すぐ ばれると 思いませんか?

 

使い込みが なかなかバレなかった理由

それだけの大金を 使い込んでいるのに、どうして 会計や 周りの人たちは、何カ月も 気付かなかったのでしょうか?

ひとつには 全体を把握し、多くの事が 任されていた 保護者会長による 使い込みのため チェックできる人が 限られていたことです。

さらに、会計を 担当していた人が、団に入って 年数の浅い、低学年の 保護者だったことも大きいです。

ちなみに、その会計の 指名を行ったのは、問題の 保護者会長でした。

問題の 発覚後に 振り返って考えると、会計を 指名した 時点で、もう 使い込みを 企んでいた可能性が 高い!ということですね。
 

問題が発覚しにくい背景(1)忙しさ

スポーツ少年団の運営は、親たちの協力により運営されます。とはいえ親たちも、仕事や 家事で 忙しいため、時間を やりくりして集まって 運営されます。

そもそもスポ少では、子供の送迎をはじめ、練習以外にも試合・大会・遠征など 団の活動に対する 子供のサポートだけでも、けっこう大変です。

それに加えて、スポ少の 運営に 関わる 仕事となると、さすがに 誰かに お任せしたくなるのが 正直な 本音です。

団に入って年数の浅い、低学年の保護者が、会長の指名で 会計になった時も、「なんで?」と思った人は いたと思いますが、「誰かが やってくれるなら 助かる」という 思いのほうが 強かったのかなと思います。

運営にかかわる人たちも、自分の担当のことは なんとか がんばっても、それ以外のことには なかなか気を配る 余裕がなく、信頼して 頼りきり、任せっぱなしに なりがちです。
 

問題が発覚しにくい背景(2)悪意に気付きにくい

スポ少の運営は、そもそも 善意による協力というのが その根底にあります。

子供たちのために行っている 親による活動ですし、活動を通じて よく知っている人なので、まさか騙そうという 悪意があるとは 考えにくいです。

 

問題が発覚しにくい背景(3)みんな不慣れ

スポ少の運営に たずさわる保護者会の 役員・役職は、毎年、子供の卒業や進級に伴って、メンバーも入れ替わっていきます。

そのため、何年も 同じ役職を 続けるということは ほとんどないです。

ほとんどの人が、その人にとっては、慣れない 初めての 仕事です。

もし 慣れた人なら、簡単に気付くような 矛盾でも 気づかなかったり、あるいは 経験者等に それっぽい理由で 自信をもって 説明されると「そうなのかな」と、ごまかされやすいです。

実際、その保護者会長は、補助金について「今年は 2回戦で負けちゃったし、前にもらえた 補助金も もらえなかった」と ウソの説明で ごまかしていたそうです。

スポ少の補助金の仕組み なんて、なかなか一般の人が 関わることが ないだけに、保護者会長に 自信をもって説明されると、「そうなのかな」と思ってしまっても不思議はないですね。
 

違和感を感じたけど見破れず

不慣れながらも、会計を担当した人は 違和感を感じて、一度、異例の監査を提案しました。

忙しくて できれば 関わりたくない スポ少の運営に関して、前例に 無いことを 実行するには それなりの 勇気が必要です。

しかも、疑い が 発端のことですし、さらに 自分の子供が 低学年という 立場を考えると、かなり葛藤したでしょうね。

それでも、がんばって実施しました。

ところが、保護者会長の方が 上手でした。難なく その監査を 切り抜けて しまいました。

そうして その後、何カ月も問題が 発覚しないまま、何事もなかったかのように 月日は過ぎていったのでした。
 

どうしてバレたのか?

スポ少の仕組みのスキをついて、だまし続けてきた保護者会長でしたが、バレるときはあっさりでした。

それは、支払が済んでいない お店からの 請求が 発端です。

団員から お金を 集めたのに、お店には 支払っていない のですから、当たり前のことですね。

この結果、保護者会長は 解任されました。そして、巻き込まれた会計も、みんなから 追及されることに なったのでした。

新たに、保護者会長と 会計が 選任されて、不正を 調べることになりました。
 

問題の把握

新しい 後任の 保護者会長と 会計は、関係する店や 団体などの 支払いの有無や、問題の 前保護者会長の お金の使い道を 調べていったそうです。

時間をかけて、ひとつ ひとつ 回って調べていった そうですが、その結果、使い込まれた お金は、驚くような金額に なったそうです。

とはいえ、新しい 保護者会長も 会計も、日常の仕事や 家事で忙しい 合間をぬっての 作業ですので 調べるのにも 限界があります。すべてを 調べつくせたか どうかは、分かりません。

それでも 調べがついた お金については、前保護者会長に 返金して もらうことに なりました。
 

刑事事件にするか どうか

最後に 考えないといけないことは、前・保護者会長による この事件を 警察沙汰に するかどうか? です。

使い込まれた 金額が 大きいですし、警察沙汰にしても おかしくない事件です。

たとえ返金しても、横領には 変わりません。

でも警察沙汰に したときに、いくつかの弊害が 考えられました。

  • 不名誉なことで そのスポ少が 有名になる。イメージダウン。
  • 場合によっては新聞・ニュースにされる可能性もある。
  • イメージダウンで、もし団員が入らなくなると困る。
  • 親の不始末とはいえ、その子供に影響が及ぶのはかわいそう。

さらに、使い込み金額は、全て返金された ことも考慮して、刑事告発は 見送りました。
 

さいごに

予想もしない 悪意に対応するためにも、あるいは、ちょっとした気の迷いが 事件に発展することがないように、少なくとも お金に関わる部分は、ひとりに任せない ということが 大事ですね。

複数の人が関わることで、煩わしく なることも ありますが、しっかりモラルを 維持するためには、大事なこと なのかも しれないです。
 

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